第1志望に取り組むのは11月頃から

過去問は、難易度の低い学校から高い学校へと、少しずつレベルを上げていくのが、望ましい。具体的には、第3志望あたりの学校の過去問から取り組んでいく。そうすることで、基礎を再度固めていくことができるからだ。そして、第1志望校の過去問は、11月頃から始める。ただ、入試問題には相性というものがある。いくらその学校に憧れていても、入試問題がまったく合わない、レベルがまったく届かなければ、合格は難しい。

紅葉
写真=iStock.com/Liudmila Chernetska
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じっくり取り組むのは11月からでも、その学校の入試ではどんな問題が出るか大まかに把握しておくことが大事だ。第1志望校の過去問は、前受験が始まる1月までに5年分を一巡しておこう。そのためには、いつ何をするかを逆算して、計画的に進めていく必要がある。これまでの勉強は塾のカリキュラムに沿って進めていけばよかったが、ここからは志望校に合格するための戦略的な学習をしていかなければならない。

9月以降の特別講座は「取捨選択」が重要

過去問対策は思いのほか時間がかかる。それが分かると、どうしても早く取りかかりたくなる。しかし、先にも伝えたが夏休み中に手を付けていいのは、国語だけだ。もし、今現在すでに十分な知識が入っているというのであれば、トライしてもいいだろう。ただ、そんな子は滅多にいない。

夏休みは基本的に塾のカリキュラムに沿って勉強を進めるのが賢明だ。夏期講習は総復習という大きな意味がある。また、毎日塾に行くことで仲間と切磋琢磨し合える。この環境は大きい。ただ、塾によっては、「この夏が中学受験の天王山」と発破をかけてくるところもある。そういう煽りが苦手だったり、かえってプレッシャーに感じてしまったりする子は、講習を受講するか否かを慎重に検討したほうがいいだろう。

夏休みの講習は受講を勧めるが、9月以降の各塾の特別講座については、不要なものも多い。例えば、ただひたすら応用問題を解かせるだけの演習講座や、難関校対策と謳っているだけの日曜特訓は、受ける必要はない。

学校名を掲げた志望校別日曜特訓であれば、その学校だけの入試対策を行うが、学校名のつかない志望校特訓は、おおよその偏差値帯で集めているだけのケースが多く、いろいろな学校のつまみ食いになってしまう。それなら、志望校の過去問をしっかり解いた方がよっぽど効果は高い。

入試本番まであと約半年。時間は有限だ。ここからは何を優先し、何をしないと決めるか、取捨選択が大事になってくる。

(構成=石渡真由美)
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