岡山だから実現した唯一無二の部屋

徹底的にこだわってこの部屋を作ったと意気込むのは、ヴィアイン開発企画部R&D推進課係長の丸田伸輔さん。ちなみに自身も鉄道ファンだという。

「『やくも』は岡山と山陰を結ぶフラッグシップで、魅力の多い特急。かなり細部にこだわって部屋を作りこみました。天井のアール形状もその一つです。

宿泊する多くの方が鉄道ファンで、宿泊後にお手紙をいただいくこともあります。『面白かったよ』とか『こういうものもあったほうがいいんじゃない?』とか。天井の丸みとかも気づいてくださって、『思わずニッコリしたよ』というお声もありました」

「岡山に来ていただくきっかけにしたい」と語る丸田さん。地域色も強く、まさにここでしか体験できない唯一無二の部屋。筆者もこの部屋に宿泊したが、まるで本物の「やくも」車内で目覚めたかのような極上の旅情と高揚感に包まれた。

なお、同じヴィアインブランドの「ヴィアイン新大阪正面口」には、今年5月に「500系新幹線ルーム」がオープン。こちらも一切のぬかりがないガチな部屋となっており、数カ月先まで予約が埋まっているのだとか。

500系新幹線ルーム
画像提供=ヴィアイン新大阪ウエスト
500系新幹線ルーム

初代大阪駅跡地としての「記憶」

3つ目は大阪駅直結、最高峰のラグジュアリーホテル「大阪ステーションホテル、オートグラフ コレクション」。ホテル全体を「鉄道遺産」としてブランディングしている稀有なホテルだ。

リアル度 ★★★★☆
文化度 ★★★★★
エンタメ度 ★★★☆☆
料金:シーニック 8万5000円~(1室2名)
※2026年6月時点の参考料金(サービス料、消費税、宿泊税を除く)

一軒一軒にユニークなコンセプトを持たせるマリオットの「オートグラフ コレクション」の一つとして、同ホテルが掲げたテーマは「鉄道」。1874年に誕生した初代大阪駅の跡地に建っており、その記憶を現代に繋げるため、エントランス、廊下、ロビーといったオープンスペースの随所には驚くべき仕掛けが連続する。