なぜ「縦型ボディーバッグ」が嫌われるのか

最初にお伝えすべきは、「すべてのボディーバッグがNGという訳ではない」こと。縦型デザインにくわえ、「色・生地感の切り替えし」というディテール(細部のデザイン)があしらわれたボディーバッグが揶揄されています。理由は、「単に流行遅れ」ということではありません。ここがポイントです。

メンズレザースリングバッグ
写真=iStock.com/Petr Smagin
※写真はイメージです

この手の縦型ボディーバッグは、ファッション感度が高いアパレル界隈とは別に、無難カジュアル代表格として、2010年代前半に幅広く支持されていました。この世代が、そのまま40代を迎え、「アップデートしていない大人の象徴バッグ」として認知されているのです。

つまり賛否両論の対象として、「何となくわかる」と揶揄されてしまった理由は、バッグそのものではなく、このバッグがもつ「イメージの問題」だと考えられます。

もっと簡単に言えば、「一世を風靡したデザインは、社会的記号として、ある種のイメージが定着してしまう」ということ。そして、このイメージは、過去の産物としてネガティブ扱いされやすいのです。

中年男性がアイテムを選ぶ「基準」

だからこそ単に「縦型ボディーバッグはNG」という理解では、根本的解決に至りません。我々が理解すべきは、それぞれのアイテムがもつパブリックイメージを知ることなのです。

意外に思われるかもしれませんが、「ボディーバッグは、まだマシ」とも言えます。決してステキとは言えませんが、あきらかに「よそ行き」というTPO(時間・場所・場面に応じたチョイス)視点で選ばれたものだからです。

また、男性が縦型ボディーバッグを選ぶのは、「両手を空けて家族をサポートする」という合理的な機能性を求めた結果であり、持ち主のパーソナリティーを誤解させるものではありません。

ところがパブリックイメージの影響から、周囲に「一緒に歩きたくない」とすら思わせてしまうバッグも存在します。ボディーバッグより問題がある「一発アウトのNGアイテム」とは、どのようなものか。具体的に3つの事例を紹介します。