高齢者の目安は「1日6000歩以上」
また、骨には適度な負荷がかかると強くなるという性質があります。歩くたびにかかとに機械的な負荷が加わることで骨の強度が上がります。歩くことで全身の血流がよくなると、自律神経の働きが安定し、ホルモン分泌も活性化します。
運動による適度な疲労感に加え、睡眠や覚醒をコントロールしている自律神経やホルモンのバランスが整うことで、寝つきがよくなり睡眠の質もアップ。朝スッキリ目覚められて、1日を気分よく過ごせます。気分を高め、不安やうつを軽減し、疲労による痛みを減らす効果のあることがわかっています。
そして、歩くことは有酸素運動ですから、内臓脂肪の減少につながりますし、アミロイドβの排出を促すことで認知症の予防にもなります。歩くだけで、こんなに健康になれるのです。
「歩いて健康になるには、どのくらい歩けばいいですか?」これもよく聞かれます。目安は1日8000歩です。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド」でも、1日8000歩(高齢者は6000歩以上)程度歩くことが推奨されています。
まずは1日15分、1000歩からで良い
この数値は、群馬県中之条町の65歳以上の約5000人の住民を対象に、運動など生活習慣と健康状態を10年間にわたって追跡調査した結果、導き出されたもの。毎日8000歩を目安に歩くことで、健康寿命(心身ともに健康で日常的に介護を受けずに自立した生活が送れる期間)を延ばすことや健康維持につながることがわかっています。
ただし、8000歩は、あくまで最終目標です。大事なのは、まずは歩くこと。重ねていいますが、歩く習慣のない人がいきなり長距離を歩こうとしても、なかなかうまくいきません。お散歩程度からはじめ、「今より15分長く歩く」ことを心がけながら、少しずつ増やしていきましょう。健法塾では1日15分、1000〜1500歩から始めます。
3〜6カ月ごとに少しずつ増やして、7000歩まで達したら、それを続けてもらっています。これがウォーキングの副作用を減らして、無理なく長続きする秘訣です。「ダラダラ歩いても意味がない」という人もいますが、そんなことはありません。

