「横文字ばかりでイラっ」としたら避ける
(2)専門用語や横文字ばかりで理解が難しい
「アサイン」「インセンティブ」「エンゲージメント」などの横文字が続き、その意味が分からずにイラッとくる。用語を調べながら読むことほど苦痛なことはありません(石川の経験談)。
「この言葉は何だろう」と考える作業は、読者の負荷を一気に高めます。良い本は、「アサイン=仕事を割り当てること」「インセンティブ=成果への報酬」「エンゲージメント=仕事や組織への前向きな関わり」のように、誰でも分かる言葉に置き換えてくれています。もしくは「複数の作業を同時に進めるマルチタスクが……」というように、言葉の意味を補足説明してくれています。
説明なく専門用語を連発する本で、調べながらでないと読めないなら、その本は、あなた向きではないというサインです。ただし、専門書の場合、読者ターゲットは専門家に向けられています。その場合は、本が悪いのではなく対象が違うだけなのです。
「やり方」がない本はNG
(3)「あり方」だけで、「やり方」がない
気持ちが落ち込んでいるとき、心が晴れないとき、元気が欲しいときに、「あり方」を語る本を読むと前向きになります。心に残る言葉をノートに書いて繰り返し読むことで理想のあり方を意識するのは素晴らしいことです。しかし、ビジネスコンテンツを探しているときに、「やり方」が書かれていない本は要注意です。
たとえば、「タバコは身体に悪いからやめたほうがいい」「腹八分目が健康にいい」「新入社員でも会社の不正は正すべきだ」といった主張は正論ですが、誰でも知っていることです。読者が本当に知りたいのはその先です。
タバコをやめるには、「朝コップ一杯の水を飲む」「胸ポケットに飴やガムを入れておく」「吸いたくなった瞬間に、なぜ吸いたいのか理由を考えてみる」。こうした具体策があって初めて、知識は行動に変わります。
アウトプットするためにノートに書こうと思っても書くことがない。そんな違和感を覚えたら、読むのをやめる判断ポイントです。

