透明性を欠く中国の軍拡路線

小泉氏は「中国の対外的な姿勢と軍事活動は、日本にとっても国際社会にとっても、同時に深刻な懸念事項だ」と指摘。どちらが懸念されるべき存在なのかと、小泉氏は国際社会が注目する会合の場で、その照準を静かに、そして鮮やかに向け替えてみせた。

シャングリラ会合でスピーチをする小泉進次郎防衛大臣
出所=防衛省ホームページ
シャングリラ会合でスピーチをする小泉進次郎防衛大臣

国防費を高水準で増やし続ける中国は、その使途をめぐる透明性をほぼ欠いたまま、軍備拡張路線を歩んでいる。米国防総省の分析によると、中国が公表している国防予算は、習近平氏が中国共産党総書記に就任した翌年の2013年と比べ、ほぼ倍に膨らんでいる。

そして、その膨れ上がった予算は、軍事技術の開発加速にも充てられているという。軍事用AI、バイオテクノロジー、そして極超音速ミサイル。こうした先端分野の研究開発に、中国はいよいよ拍車をかけている。