月収15~20万円を稼ぐ「働き者」

イタリアにバングラデシュ系の人々が移民し始めたのは1980年代で、最初は高学歴や高技能の若い人が多かったのですが徐々にさまざまな人が増え、現在ではイタリア全土で15万から20万人が居住しているとされています。

その多くの人々は小規模な商店の販売員をしたり、製造業に従事したりしていておよそ48%は収入が月に800〜1200ユーロ程度(約15〜23万円)です。なかには1600ユーロ(約30万円)ほど稼ぐ人々もいます。これはイタリアでは決して低いほうの給料ではなく、割と高めです。バングラデシュ移民の人々はかなり働き者なのがわかります。

そして2020年以降、バングラデシュの人々にはイタリアが出稼ぎや移民先として大人気となり、ブローカーにお金を払って海を渡ってくる人が次々にやってきます。

イタリア
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命がけで遠く離れたイタリアへ向かう理由

欧州国境沿岸警備機関「フロンテックス」(Frontex)の統計では、2021年にEUに不法に入国したバングラデシュ人移民の大多数がイタリアにたどり着いたことがわかります。イタリアは過去数十年にわたり、多くのバングラデシュ人にとって好まれる目的地であり続けています。

イタリアには1年間に8000人ほどの不法入国のバングラデシュ人が到着し、その大半はブローカーに何千ユーロも払って密入国しています。人気のルートはバルカン半島やリビアを経由するもので、バルカン半島の中ではとくにセルビアから陸路で入国するのが人気です。リビア経由の場合はボートに乗って海を渡るので途中で沈没して亡くなる人もかなりいます。

なぜこんなにバングラデシュ人がイタリアを目指すかというと、地元で十分に稼げる仕事がないからです。人口は増えていても家族を食べさせるのに十分な仕事がないので、家の牛や畑を売り、密航業者に払うお金を準備して命がけでイタリアにやってくるのです。