孝高幽閉のウソ・ホント

約1年にわたった有岡城の戦いは、村重を説得するため単身で乗り込んだ黒田孝高(官兵衛)が、城内に幽閉されたことでも知られる。6月19日から公開される映画『黒牢城』も、この出来事をテーマとしている。

有岡城から戻らない孝高を疑い始めた信長は、孝高から人質として取っていた子の松寿丸しょうじゅまる(のちの黒田長政ながまさ)を殺せと、秀吉に命じた。

松寿丸は秀吉の居城・長浜城にいた。困った秀吉が竹中半兵衛に知恵をあおぐと、半兵衛は松寿丸を匿い、別の子供の首を信長に提出した。秀吉―半兵衛―孝高の信頼関係を物語る逸話であり、『黒田家譜』に記された史実とされている。