名誉は与えられるが、報酬は削られる

さらに重要なのが、この新住宅地区が平壌に建設されたということだ。北朝鮮では、首都・平壌の新しい住宅地区に入り、最高指導者親子が新居を訪ねること自体が、政治的にも生活上も特権的な処遇を意味する。住宅は、生活上の恩恵であると同時に、戦死を国家的名誉に変える舞台装置でもある。

ところがその裏で、兵士本人への金銭的報酬は冷たく削られている。

2025年3月27日に配信された東亜日報の記事によれば、ロシア派遣の北朝鮮兵は1人あたり月2000ドル程度を受け取るはずだが、本人に渡るのは400〜500ドル程度で、残りは北朝鮮当局に上納されているとの証言がある。別の証言では、報酬をまったく受け取っていない兵士も相当数いると伝えている。