貝類、ちりめんじゃこ、ブルーチーズもおすすめ
魚類は種類により違いはありますが、魚の筋肉である切り身にはポリアミンはあまり多く含まれていません。これも肉類と同じ理由で、筋肉中の含有量があまり多くないためです。
一方、貝類はおすすめです。シジミやアサリのように、小さくて丸ごと食べるものは、内臓系も一緒に食べるのでポリアミンがたくさんとれます。同じ理由で、ちりめんじゃこのように内臓も丸ごと食べられる小魚は、よい供給源になると考えられます。
発酵食品は少し注意が必要です。全体的な傾向としては発酵微生物が産生するポリアミンにより、ポリアミン濃度が高いものが多いですが、ケース・バイ・ケースです。たとえばチーズでは、カマンベールなどの熟成度が低いものはポリアミン量が比較的少なく、ブルーチーズなどの熟成度が高いものは非常に高濃度と報告されています。
納豆の場合は少し事情が異なります。発酵過程で納豆菌によってポリアミンが消費される可能性があり、発酵後の納豆よりも大豆そのもののほうが多くポリアミンを含んでいるという報告があります。
とはいえ、大豆は調理しないと食べにくい食材です。手軽に食べるという点では、納豆は使い勝手がよく、多くのポリアミンをとることができます。ぬか漬けやしば漬けにもポリアミンが多く含まれています。発酵させないタイプの漬物類は野菜由来のものしか含まれておりません。
カップ麺、スナック菓子、清涼飲料は×
反対に、ポリアミンがあまり含まれていない食材も紹介しておきます。インスタント食品や菓子類といった加工食品です。
たとえば、カップラーメンやスナック菓子はほとんど含まれていません。炭酸飲料を含む清涼飲料にも入っていません。
白米や小麦粉(精白小麦粉)にもほとんど含まれていません。ただし、胚芽米や玄米、全粒小麦(全粒粉)にはポリアミンがしっかり含まれています。
これは当然といえば当然です。ポリアミンは細胞が増えるときに必要な物質であるため、生命活動に重要な胚の部分にたくさん含まれます。ところが、精米や製粉によってその部分が取り除かれると、残った白米や小麦粉にはほとんどポリアミンが含まれなくなります。
卵類や牛乳には、残念ながらポリアミンはあまり含まれていません。ですが、これらは良質なタンパク質やビタミン類が豊富な優れた食品です。タンパク質からはポリアミンの原料となるアミノ酸が生じるので、間接的に体内のポリアミン産生を支える食品といえます。

