人間関係には決まった「ペアリング」がある
人間関係には決まった「ペアリング」があります。あるタイプの人たちが交わると、双方、または片方に苦しみが現れるという組み合わせです。
ここでは、従ってしまうI子さんと、年少者を従わせがちな上司との関係を考えてきました。それはまるで磁石の陰極と陽極のようで、互いを引きつけ合ったり、反発し合ったりします。しかしそこに電流(この事例の場合は「自分への怒り」)が流れると反応方向が変わります。I子さんが自己主張できたことによって、上司との関係が変化したように。
筆者のカウンセリングルームには、仕事に関する悩みで相談に訪れる人が多くいます。その方々が異口同音に述べるのは「転職してもこのままの自分なら、どこへ行っても同じだと思う」です。
背景には、能力や性格だけでは説明できない“愛着スタイル”が潜んでいることがあります。職場の悩みは、時に「いまの問題」である以上に「これまでの人生」を見直す入り口にもなるのです。

