「いま家を買ってもいい人」3つの必須条件
条件1:収入の「継続性」と「可変性」
単なる世帯年収1000万円超は、スタートラインに過ぎません。問うべきは「その収入は今後も続くか」「収入が途絶えても、別の形で価値を生み出せるか」という2点です。
ご承知の通り、AIやテクノロジーの急速な進化により、業界再編や職種の消滅が現実となっています。5年前に「安定職種」と呼ばれていた職業が、次の5年で大幅に縮小する可能性を真剣に考えなければならない時代。住宅ローンは人生における「最長の固定負債」ですから、安定性を過信せず、自身の労働市場における価値を継続的に更新できるかどうかが、購入判断の根拠となります。
【チェックポイント】
□現在の収入源は1社・1職種に依存していないか
□副業・フリーランス転向・転職市場での自身の評価を把握しているか
条件2:「長期居住」という実用価値の確保
1億円超の物件を短期的なキャピタルゲイン目的で買うのは、極めてリスクが高いです。今の価格帯での購入は、あくまで「生活の器」としての価値を最大化する行為と捉えるべきでしょう。
具体的には、10年、20年居住を想定した場合に「支払う賃料の累計」と「住宅ローン返済総額+管理費・修繕積立金」を比較すること。都心の立地・広さによっては、購入のほうが、明確に経済合理性が高いケースは今でも存在します。
ただし、「どこでもいいから買いたい」ではなく、実際に長期間暮らせる場所・広さ・環境であることが前提です。
【チェックポイント】
□子育て・親の介護・勤務地の変化を想定した上で、10年後もその物件に住んでいるイメージが持てるか
条件3:銀行の審査枠を無視する「自己規律」
「借りられる額」と「返せる額」は全くの別物。銀行の審査はあくまで「倒産しないライン」を測るものであり、「豊かな生活を送れるライン」ではありません。住宅が「資産」になるか「負債」になるかは、月々の返済が生活の自由度を奪わないかにかかっているのです。
目安として、返済額が手取り月収の25%を超える場合は要注意。30%を超えると、突発的な出費・収入減への耐性が著しく低下します。無理な背伸びをしてローンを組むことは、人生の決定権を30~50年間にわたって銀行に差し出すのと同義です。
【チェックポイント】
□手取り月収に対する返済比率を計算したか
□ローン返済後の月次キャッシュフローが、生活費・教育費・老後資金の積み立てを賄えるか
