24時間中、労働は2~3時間
しかしある年に100頭も狩ったりすれば、イノシシの繁殖力は変わらなくても、前の年と同じ500頭を維持することは困難になり、イノシシの数そのものが減ってしまう。そうして十分な食料が確保できなくなれば、ありつけなかった者たちは飢えて死んでしまうよりほかにない。
つまり、狩猟採集民が生きながらえるために賢明な方法は、「その日食べる分だけを得たら、あとは何もしないこと」なのである。
だから、狩猟採集生活をしていたころの人間が働くことに費やす時間は1日2〜3時間くらいだったようだ。それ以外は、だらだらするか、眠るか、たまにセックスするか、くらいしかやることはなかっただろう。生きるために必要なこと以外にできるだけ余計なエネルギーを使わないことは、結果として見れば、極めてサステイナブルな生存戦略だったと言える。
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