「伝説のトレーダー」が最も大切にしていたこと
もし、これから米国株式へ投資を行うのであれば、日本のバブル時の投資家のような「イケイケどんどん」スタイルはやめるべきです。こわごわと、こまめに少額であっても利益を確定させる投資に徹したほうが無難です。
そして、アメリカの株価が何かの理由でクラッシュしたときこそ買い時で、そのときは全力で買いを入れても良いかもしれません。もちろん、こうした投資判断はご自身の責任で行ってください。私は一切その責任を負いません。あしからず。
私はモルガン銀行(現JPモルガン・チェース銀行)に約15年間在籍していましたが、トレーダーとして最も大切にしていたのは長期的視点で物事を見て考えることでした。
長期的ポジションで102の利益を出し、短期トレードで2の損失が出て、トータル100の利益を出していました。短期トレードでもうけるのは無理なのですが、それでも短期トレードを行うのは、アドレナリンを常時出しているためでした。
個人投資家は長期視点に徹せよ
1年に1回ぐらい大きな勝負をすることになるのですが、それはやはりとてつもなく怖いことで、アドレナリンが出ていないといざというときに足を踏み出せないのです。だから損失覚悟で短期トレードも並行して行っていました。
しかし、一般の個人投資家は、アドレナリンを出す必要はありません。長期的な視点で経済の動きをよく見て投資を行えば、大損することはなく、資産を少しずつ増やせます。
短期トレードは、ときに大きくもうかることもありますが、大きな環境変化やマーケットの変化に気づくことができず、大損してしまうことも多々あります。
個人投資家にとって一番重要なのは、経済や金融の基本的な仕組みを理解したうえで、動きを見ながら長期投資を行い、大きな波に乗ることです。
世界における日本のGDPの順位や経済成長の現状、日本の財政状況、日銀の財務状況など、「私には関係ない」などと思わず、日頃からさまざまなニュースに目を通し、経済や金融に関する知識や知見を地道にグレードアップしていくことが資産運用では非常に重要になります。このことは覚えておいてほしいと思います。


