住宅ローンは固定金利の一択
日本の住宅ローンについても言及しておくと、住宅ローンの金利を変動金利で借りている人は、固定金利に借り換えることをおすすめします。なぜでしょうか。
日本銀行は、政策金利を0.75%に引き上げましたが、金利を上げれば上げるほど、日銀の財務状況は悪化します。ゆえに、日銀はこれ以上政策金利を上げられないというのが、私の見立てです。
ただし、だからと言って、金利変動型の住宅ローン金利も上がらないと考えるのは間違いかもしれません。インフレ期は基本的に好景気なので、お金を借りて事業を行うと、借金以上の利益を出せます。事業資金の需要が増加し、金利を上げても借り手がいるのであれば、資金を貸す銀行は貸出金利を上げます。そのほうが銀行は儲かりますから当然です。住宅ローンの金利もそれにつれて上がることになります。
日銀が政策金利を上げないのに金利変動型の住宅ローン金利が上がる、すなわち日銀が短期金利をコントロールできなくなるなど、かつては笑い話でしたが、ここまで日銀財務が悪化すると、その可能性も十分にあると思います。
「S&P500」「オルカン」の落とし穴
これが、日銀が政策金利を上げられなくても、住宅ローンは固定金利にしておいたほうがいい理由です。もし変動金利が急騰すれば、住宅ローンを払えずに破産する恐れもあります。
確かに、現在の金利相場で変動金利と固定金利の住宅ローンを比較すると、変動金利のほうが低いですが、その差は保険料だと思って、あえて金利が高い固定金利型に切り替えておくのが得策ではないでしょうか。
借金をして不動産投資をするにしても、ドル建てMMFを買ったうえで行う。ドル資産と不動産という両建てにしておいたほうがいいと思います。
日本では24年1月からNISA(少額投資非課税制度)の制度が見直され、S&P500をはじめとする米国株インデックス投資が人気を集めています。
現在も、S&P500やオール・カントリーといった株価指数連動型の投資信託は非常に強い資金吸収力をもっています。
大きな資産を築くためには、強い国のリスク資産をもつのが手っ取り早い方法で、実際、アメリカのこの手のリスク資産は、2000年から比べるとゆうに10倍を超えています。しかし、ここまで値上がりすると、いつ本格的なクラッシュが生じるかわかりません。その点は考慮に入れておいたほうがいいでしょう。
