スマホも「自ら発信」すれば認知症予防に

情報のやり取りも、受け取るだけでなく「自分から発信する」ことを意識してみてください。誰かにメールを打つ、手紙を書く、あるいは電話で近況を伝える。こうした行動には、自分の頭の中で情報を整理し、相手に伝わる言葉へと組み立てる作業が必要です。

現代の生活に欠かせないスマートフォンも、使い方次第です。動画を「ただぼんやり見ているだけ」では、脳は受け身になります。一方で、「動画を撮って家族に送る」「感想を誰かに伝える」といった、何かを作る・伝える側になれば、脳の働き方は大きく変わります。「どうすれば伝わるか」を考える能動的な作業になるからです。脳を鍛えるという意味では、圧倒的に後者のほうが効果的だと言えるでしょう。

「脳のため」と嫌なことを無理にやらせるのは逆効果

最後に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。

安藤なつ(メイプル超合金)、繁田雅弘『知っトク認知症 家族と本人が自分らしく暮らし続ける超入門』(KADOKAWA)
安藤なつ(メイプル超合金)、繁田雅弘『知っトク認知症 家族と本人が自分らしく暮らし続ける超入門』(KADOKAWA)

「脳のために良いから」といって、本人が嫌がっているドリルや活動を無理にやらせるのは逆効果になることがあります。

人は、嫌なことを強いられると強いストレスを感じます。そのストレスが不安を強め、自信を失わせ、かえって元気を奪ってしまうこともあります。

脳を活性化させる一番の条件は、本人が「楽しい」と感じることです。楽しさや興味があると、人は自然と集中し、脳のさまざまな領域が活発に働くようになります。ドリルが好きならドリルを、歌が好きなら歌を、散歩が好きなら散歩を。もし何もしたくない時期であれば、無理をさせず、リラックスできる時間を大切にしてください。

「脳トレ」という言葉に縛られ、特別な何かをしなければと焦る必要はありません。誰かと挨拶を交わし、おいしいものを作って食べ、少し外を歩いて季節を感じる。そうした当たり前の暮らしこそが、あなた自身や家族の脳を最後まで支えてくれるはずです。

(初公開日:2026年3月26日)

【関連記事】
"ヨボヨボ化"を進めるのはラーメンでもパスタでもない…血管・歯・腎臓を同時に壊す「最悪の麺」の正体
仕事のデキない人ほどこの髪形をしている…相手から全く信頼されない「ビジネスで一発アウト」ヘアスタイル3選【2025年9月BEST】
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
パカッと開けて週に1、2個食べるだけ…がん専門医が勧める「大腸がんを予防するオメガ脂肪酸たっぷり食品」
ギャンブルでも、旅行でも、美術品収集でもない…和田秀樹が手を出すなという「世の中で一番金のかかる趣味」