週刊文春が反論を掲載
当初、連載は必ずしも細木批判を意図したものではなかった。事実を掘り起こし、淡々と客観的、中立的にリポートできればと考えていた。だが、連載が開始される前から細木数子は、私たちからの取材申し込みに対し、弁護士を通じて取材を拒否し、「名誉毀損などの部分があれば、そのときはまた対応する」などと牽制球を投げてきた。
私は「週刊現代」2006年5月20日号から14回にわたって『細木数子 魔女の履歴書』を通しタイトルとする連載をはじめた。
だが、細木は何を血迷ったかすぐ「週刊文春」6月1日号誌上に「『魔女の履歴書』週刊現代への大反論 ここまで語るか細木数子『わが生涯』」と題するインタビュー記事を掲載しはじめた。私たちに対し戦意ギラギラの対決姿勢である。
「名誉毀損で訴えると言っている」
私も細木の「大反論」に目を通したが、どこが大反論なのか小首を傾げた。細木の意に反して、おおむね私の連載が正しいと証明してくれるような内容だった。
連載の2回目を出したあたりで、細木の側近でもあるのだろう、女性誌の編集者から「細木が名誉毀損で週刊現代を訴えると言っている。それについてコメントがほしい」と言ってきた。
そうか、細木は裁判をぶつけてくるのかと覚悟したが、だからといって細木に脅威を感じることはなかった。
私は連載の4回目(6月10日号)で「細木数子は暴力団最高幹部に私の原稿つぶしを依頼した」を書いた。
誌面では組織の名や幹部の名、役職名などは伏せたが、暴力団の元職と現役が私に「記事を書くな」と言ったのは事実だ。私は彼らと決定的な関係悪化を避けるため誌面では匿名を通したが、細木側は裁判のなかでその名を明かせと要求してきた。名を伏せたままでは迫力と説得力に欠ける。私の作りごととも思われる。

