10秒~数分の睡眠を細切れにとる

魚を食べる海鳥なのに、海面に降り立つことがないのも風変わりだ。突出した飛翔能力を生かし、口に魚をくわえた他の海鳥を空中で執拗しつように追いかけ、あちらが諦めて魚を放したところを「一丁上がり」とばかりにキャッチする。

研究チームはガラパゴス諸島を訪れ、子育て中のオオグンカンドリ(グンカンドリの一種)を捕獲し、行動と脳波を計測する機器を取り付けた。鳥は海に出て食べ物を集め、1週間程度で巣に戻る。それを待って再捕獲し、機器を回収してデータを読み込んだ。私には痛いほどわかるが、野生動物からやっとの思いで機器を回収し、データを確認する時のドキドキといったらない。脳波センサーのような新たな試みであればなおさらだ。極度の高揚感と、記録に失敗しているかもしれぬ不安が入り混じり、心臓が早鐘を打つ。

アメリカグンカンドリ
写真=iStock.com/MindStorm-inc
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研究チームはまず、GPSのデータをまじまじと見た。グンカンドリが島を出て、ぐるりと円を描いて巣に戻る経路がきっちり記録されていた。一部を拡大すると、海上で風に乗って左右に旋回を繰り返す様子が見て取れた。