別れに幸いあれ
どういう相手であれ、一つ共通していることがあります。それは、
「どんな人でも、出会った人とはいつか別れる運命にある」
ということです。
これは仏教でいう「会者定離」です。
いくら「大好きな人と別れたくない」と思っても、必ず別れは来ます。つき合いが長くなっても、死という別れは避けられません。
ですから、いまは「ずっと友達でいよう」「いつまでも夫婦仲良く暮らそう」と願っても、気持ちのどこかで「いつか別れのときが来る」と思っておくことが大切です。
そうでないと、別れるときにそれを受け入れ難く、その人との関係に執着してしまいかねません。結果、寂しさ、悲しさを長く引きずることにもなるでしょう。別れのときが来たら、「またね」と、あっさり受け入れるのが一番です。
それに相手が「大嫌いなあの人」なら、「いつか別れる」ことは一種の救いです。
気の合わない人はどこにでもいる
人間関係の苦しみの一つは、「環境を変えない限り、嫌な人や気の合わない人とつき合っていかなくてはならない」ことにあります。たとえば職場には、上司でも同僚、部下でも、そりの合わない人の一人や二人はいるでしょう。
実際、会社の同僚とうまくいかない、という相談をよく受けます。
しかし結局どこへ行ったとしても、ものすごく気が合う人ばかりの所に行けるわけでもないし、自分がそう思い込んでいるだけで、逆に一緒にいるのがつらいと思われているのでは、と思うと無限に人間関係で悩みます。そういうときは、
「会者定離。いまの関係は、そのうち別れが来て終わる」
と思えばいいのです。
いずれにせよ、死んで極楽浄土に行けば、人間の好き嫌いはなくなります。ご安心ください。

