提携を初めに報じた米技術専門誌のMITテクノロジーレビューによると、ココはすでにアメリカの主要都市やヘルシンキで約1000台のロボットを走らせ、ピザや食料品を届けている。ただ、歩道を時速約8キロで進むロボットを都市部で正確に走らせるのは一筋縄ではいかない。

ナイアンティック・スペーシャルのブライアン・マクレンドンCTOは、「都市の谷間(アーバンキャニオン)はGPSにとって世界最悪の環境だ」と指摘する。高層ビルに挟まれた街路ではGPS信号がビル壁面に反射し、位置表示が最大50メートルもずれることがある。マクレンドン氏は、「それだけで別の街区、別の方向、あるいは道路の反対側に立っていることになる」と続ける。これでは全く違った家にピザを届けかねず、配達の経路の移動にも支障が出る。

この難問に頭を抱えていた同社に、思いがけない突破口が開いた。ポケモンGOのプレイヤーが知らず知らずのうちに撮りためた、膨大な都市の風景。その視覚情報を土台にした、正確な測位技術だ。