マラソン“世界一決定戦”に最適な季節は

これまで夏季五輪で日本勢は「暑さ対策」を重視してきたが、その効果には限界があったのも事実だ。それに比べて、「寒さ対策」のほうがメリットは大きい。繊維が進化しており、薄くても暖かく、温度調整ができるようなウェアがあり、給水やエネルギー補給の面でも多くの対策を練ることができる。最先端の科学を駆使して、勝負できるのだ。

もちろん、寒さに強い国もあり、新たな強敵が誕生することも考えられる。また夏マラソンは「熱中症」がライバルだったが、寒すぎると今度は低体温症のリスクが高くなる。

現状の五輪開催ではマラソンの“位置づけ”はかなり微妙だ。

2年に一度開催される世界陸上のマラソンは“別ルート”に進もうとしている。世界陸連は暑さ対策の一環として、2031年大会以降、世界陸上のマラソンを本大会から切り離して、涼しい時期に別日程で開催する方針を固めているのだ。具体的には11月にマラソン発祥の地で開催されているアテネマラソンを世界陸上のレースとする案が検討されている。

五輪のマラソンは冬季大会でも夏季大会でもなく、春の涼しい時期に実施するのもひとつの案になるだろう。春なら、気温は10度前後で、マラソンでパフォーマンスを最大限に発揮できる。4年に一度の“世界一決定戦”は絶好のコンディションで行うのがベストではないだろか。

賞金に関しても改革が必要かもしれない。世界陸連はこれまでIOCから4年ごとに受け取る収益分配金から五輪のマラソンで金メダルを獲得した選手に賞金5万ドルを贈っている。

もし、五輪マラソンが春に開催され、文字通りの世界一決定戦となった場合に、別のスポンサーがついて優勝者に100万ドルくらいのビッグマネーが出れば、それは暑さ寒さに無縁で選手も世界中のマラソンファンもワクワクする大会になるのではないか。

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