住宅ローンと家計配分を見直し

こうした課題を整理した上で、お子様2人の進学と老後資金準備の両立を見据え、主に次の3つを進めていきました。

①住宅ローンの借り換え

金利上昇リスクを回避するため、現在の変動金利から「10年固定金利(1.3%)」への借り換えを実行しました。あえて「10年固定」を選んだ理由は、お子様たちの教育費負担が大きくなる今後10年間は、金利変動による返済額アップのリスクを防ぐためです。これにより、月々の返済額は約5000円減額されました。

さらに団体信用生命保険に「がん保障」を付帯させました。保障内容も合わせて見直したことで、別途加入していた医療保険の一部を整理し、固定費の見直しにもつなげました。

電卓を使う人間の手と住宅ローンの図
写真=iStock.com/takasuu
※写真はイメージです
②お小遣い減額と収入アップ

家計の黒字化に向けては、通信費や光熱費といった固定費の見直しに加え、毎月の支出配分も合わせて整理しました。シミュレーションを通して、これから数年間は教育費の負担が重くなることが見えてきたため、隆史さんのお小遣いについても、ご本人が納得した上で月2万円の見直しを行いました。

また、下のお子様が高校生になるタイミングで、直子さんがフルタイム勤務(年収300万円想定)に復帰する計画も立てました。

今後、教育費が一段落したタイミングで改めて家計の収支を確認し、その時点の状況に合わせてその後の計画を立てていく前提にしたことで、ご夫婦ともに無理なく受け止めやすい形になりました。支出の見直しと合わせて収入面の見通しも持てたことで、教育費のピークに向けた不安も整理しやすくなりました。

保険も見直し、不要な保障は抑えながら、働けなくなった際のリスクをカバーする就業不能保障を厚めに整えるなど、保障内容も家計に合わせて調整しました。

③企業型DCの商品見直し

ほとんど増えていなかった、隆史さんの企業型DCの運用商品を見直しました。これまでの元本確保型から、先進国株式や国内株式などをバランスよく組み入れたポートフォリオに変更し、中長期での資産形成を意識した運用方針へ見直しました。