ずっと提案したかった「お小遣いの減額」
提案実行から数カ月。ご夫婦の表情からは、相談当初の強い不安が少しずつ和らいでいきました。
以前、直子さんはなかなか隆史さんに「お小遣いを減らして」と切り出せなかったそうです。それが、シミュレーションで「この2万円があれば、息子を理系大学に行かせてあげられる」という具体的な根拠が示されました。隆史さんも「息子の夢のためなら安いもんだ」と即答してくれて、夫婦のベクトルが揃ったことを実感したと言います。
隆史さんの家計への関わり方も大きく変わりました。以前は住宅ローンの金利に関心を持っていませんでしたが、借り換えによって返済予定が明確になり、「これなら教育費のピークも乗り越えられる」という確信が得られました。「固定金利にした安心感は絶大ですね」と、金利上昇のニュースを他人事のように聞き流せるようになった心境を語ります。
子供の選択肢を狭めずに済んだ
また、直子さんの仕事復帰に対する意識も、「生活のため」から「教育・老後資金をつくるため」へと変化しました。子供たちに対しても、「お母さんも頑張るから」と胸を張って言えるようになったそうです。
さらに、ご長男の進路についても、以前のように「お金がないから」と選択肢を狭めるのではなく、「奨学金は万が一のときの選択肢」として冷静に話し合えるようになりました。「子供の選択肢を狭めずに済んだことが、親として何より嬉しいです」と、ご夫婦は話しています。
教育費と老後資金は、どちらか一方を諦めるのではなく、家計の現状を整理し、優先順位を付けながら備えていくことが大切です。今回のケースでも、支出・借入・資産運用を順に見直していくことで、ご家族にとって無理のない形が見えてきました。



