保険料はどのくらい上がるか?

それではこの改正により、75歳以上の後期高齢者の負担はどのくらい増えるだろうか?

増えるのは、医療保険料だけでなく、窓口負担割合と介護保険料も上がる可能性がある。

図表3は75歳以上の人の2つのケースにつき試算したものである。

①は住民税非課税レベルの人、②は平均的な生活者レベルの人の場合だ。

どちらのケースも、金融資産を売って老後の生活資金に充てた場合は、想定のケースで、①で5万6000円、②で17万5000円の年間負担増になる。

金融所得に対する社会保険料値上がり比率は11%強なので、75歳以降に金融資産を取り崩した場合は、取り崩した金額の11%の負担が増えることになる。せっかく投資で得た利益も、その1割以上が社会保険料として吸い上げられる計算だ。

忘れてならないのは、金融資産を取り崩すと約20%の税金(所得税+住民税)がかかる。今回の改正では、それに加え、10%以上の社会保険料がかかるので、高齢者の負担は30%以上になるということだ。

【図表3】社会保険料の値上がり額・率(金融所得50万円、150万円の場合)
【図表4】健康保険法改正による社会保険料の値上がり①(試算)
【図表5】健康保険法改正による社会保険料の値上がり②(試算)