恋人が重要だと感じると睡眠中の脳は同期される
主観的な睡眠の質と恋愛関係の質には関連があると先に述べたが、それだけではない。最近のある研究では、恋人同士の脳が睡眠中に同期することと、二人の結びつきの深さの間にも関連があることがわかった。
科学者たちは隣り合って眠るカップルの脳の活動を測定した。質問票では相手が人生でどれほど重要かという質問に答えてもらった。その結果、相手との結びつきを深く感じているカップルほど、二人の睡眠段階が時間の経過につれて似通うことがわかった。
神経科学では、人々が相互にコミュニケーションをとると脳が同期し、親密な人同士であるほどその度合いが強いことがわかっている。身体的な愛着を表している可能性があるが、睡眠中にも起こるというのは極めて興味深い。小規模で、同質な集団を対象に行われた研究例とはいえ、今後さらなる研究が期待される。
いびきで眠れないならベッドを別にする
パートナーと一緒に眠ることにはそれなりのいい効果があるとはいえ、睡眠療法士として仕事をする中では、一緒に眠るのが難しい例も多く診てきた。
パートナーがいびきをかく、閉塞性睡眠時無呼吸症候群のため空気を鼻から送り、気道を拡げて睡眠中の無呼吸やいびきを防止する機器を使用している、頻繁に寝返りを打つなど、別々に眠ることを話し合った方がよさそうな場合もある。
熟睡できるかどうかで日中の活動に格段の差が生じることを考えれば、ベッドを別にするのも選択肢である。相手に言い出すのを躊躇う人もいるが、二人でよく話し合った上であれば、毎晩でも時々でも、ベッドを別にすることは互いを思いやる気持ちの表れとも言える。

