子どもと寝ると母親の眠りは浅くなる

ベッドを共有するのが恋愛相手だけではない場合もある。ハヅァ族では平均2〜3人と一緒に眠る。一緒に眠る相手は通常、自分の子どもや恋愛(婚姻)相手だが、その人数が増えれば睡眠が断片化されるのは当然である。寝返りやいびきで頻繁に睡眠が妨げられることは大いにあり得るからだ。

添い寝による両親と子どもの主観的および客観的な睡眠の質への影響についてのイスラエルの研究では、母親の睡眠がより断片的になることがわかった。被験者となった母親は夜中に乳児が目覚める回数が増えたと報告したが、これは客観的には測定されなかった。

研究者たちは、乳児が寝床にいると、母親はすばやく目を覚ますのかもしれないと結論づけた。あるいは、母親の睡眠は子どもの出生前から既に状態が悪かったため、夜中の新生児の動きや音に一層敏感になり、目が覚めやすかったのかもしれない。添い寝をする際には母親の睡眠の質を考慮することが大切であると、この研究では結論づけられている。

愛犬と同じベッドで寝ると睡眠の質は下がる

一緒に眠る相手は乳幼児や恋愛相手だけではない。犬や猫を抱いて眠る人もいる。調査によると56%の飼い主がペットと同じ部屋で眠っている。これは睡眠の質にどんな影響を及ぼすのだろう?

愛犬とベッドで横になる女性
写真=iStock.com/fotografixx
※写真はイメージです

生後6カ月以上の犬がベッドの外で眠る場合、夜中に寝室にいても悪影響はないようだ。しかし、犬がベッドで一緒に眠る場合、アクティグラフィーの測定によると人間の客観的な睡眠の質は低下するようである。愛犬をベッドに入れるよりは、ベッドの横の犬用バスケットにいてもらった方がいいということだ。

愉快なのは、科学者たちは飼い主の寝室で眠る犬の睡眠の測定も行ったことだ。すると、犬の客観的な睡眠の質はワンダフル、素晴らしくよかったことがわかった。

メライン・ファンデラール(著)、國森由美子(訳)『熟睡力』(新潮社)
メライン・ファンデラール(著)、國森由美子(訳)『熟睡力』(新潮社)

猫ではどうか? 犬とは異なるかもしれない。猫は主睡眠を日中にとる傾向にあり、夜行性である。飼い主の睡眠中に動きまわる可能性があり、夜の睡眠を妨害する原因となるだろう(こうした友人たちの良し悪しについてはさらに後述する)。

総合すると、恋愛相手と一緒に眠ることでよりよい睡眠につながり、特に安定したレム睡眠で夢を見ることも大幅に増えるかもしれない。相手との結びつきが強ければ強いほど睡眠の質もよくなる可能性がある。

寝室にペットがいる場合、ベッドの中にいるのでなければ、そして猫でなければ、悪影響はないかもしれない。ごめんね、猫ちゃん。

【関連記事】
食前に「たった一杯」飲むだけで肝臓の脂肪を落とせる…専門医の中では常識「食物繊維、発酵食品」あと一つは?
わが子が勉強しないのは「親のせい」である…「頭のいい子の親」が子供との会話の中で欠かさない4文字の言葉
"ヨボヨボ化"を進めるのはラーメンでもパスタでもない…血管・歯・腎臓を同時に壊す「最悪の麺」の正体
パカッと開けて週に1、2個食べるだけ…がん専門医が勧める「大腸がんを予防するオメガ脂肪酸たっぷり食品」
なぜ日本人夫婦の3組に1組が離婚するのか…「価値観の違い」でも「セックスレス」でもない本当の原因