勝てるのは「スシロー」だけ
図表4は、主なそば、うどんチェーンの事業規模、店舗数、店舗あたり売上、そして外食の主要企業のそれを併記したものである。規模感もさることながら、見てほしいのは、資さんの店舗あたり売上がそば・うどん業態トップであること、さらに言えば、ファミレス各社を上回り、あの人気回転すしチェーン・スシローしか勝てない、というところであろう。
単なるうどん店ではなく、コスパ和風ファミレスでもあり、深夜営業に適しており、アルコール需要も取り込める郊外業態、資さんは最優良モデルだった、ということが一目瞭然である。すかいらーくの平均が1.4億円だとして、転換する際はかなり減っているとすれば、資さんに転換すると売上が倍くらいになるのである。なんとありがたい助っ人であろう。
すかいらーくの目利きや恐るべし
流行り廃りの激しい外食業界において、店舗、業態の陳腐化による急速な減益や減損の発生は死活問題になることは業界の常識である。そのため、この陳腐化リスクに備えるため、外食では業態を多様化することでリスク分散することが求められてきた。
コロナにより、アルコール比率の高い業態が危機的状況に陥ったこと、そして、今でも需要が7割にしか戻っていないこともあり、ステークホルダーからリスク分散に関して問われる機会は増えている。老舗かつ大手のすかいらーくの分散体制は整ってはいるが、自前での転換業態開発が簡単ではないことも明白になっていた。そうした危機感から、コロナ以降、特にM&Aへの取組を強化してきたのであるが、一発目で大当たりをつかんだことになる。
大老舗すかいらーくの目利きや恐るべし、この点は大いに評価されるべきであろう。ちょっと前にも炭火焼干物定食屋しんぱち食堂の買収を報じられていた、すかいらーく、これから業界再編のメインプレイヤーとして、まだまだ続報がありそうな気がする。


