医療界を変えた「自称エリート」

個人主義的で利己的な考え方をする自称エリート医学生や医師が増えるにつれて、医療界は様変わりした。典型的なのがカルテの在り方で、患者を知るためのカルテでなくなっている。たとえば家族の病歴(家族歴)を書き込む欄が消えている。

家族歴を聞き出すことが「プライバシーの侵害」に当たると考える医師や厚労省の役人が増えたことが原因だろうが、これは医療的にも明らかな誤りである。

高血圧患者の治療一つとっても、家族歴の把握は不可欠だからだ。たとえばある高血圧患者の祖父母と両親(合計6人)のうち3人が脳血管障害になったとすると、その患者も将来、同じ経過をたどる可能性が極めて高い。