業績の立て直しを図るも失敗に終わる

アイロボットにとっては、ロボット開発がもともとの業務であり、家電メーカーではなかったため、掃除機の従来の概念に左右されることなく新たな製品を生みだせたのではないだろうか。まったく新しい分野を切り開くためには、従来の概念から自由であることが必要だ。

これは、時計メーカーでなかったアップルのアップルウォッチの成功にも共通するかもしれない。アップルが目指した時計と既存の時計メーカーが目指したスマートウォッチでは、どちらが斬新な機能を開発する発想を持ちうるかという違いである。

アイロボットの売上は2021年にピークを付け、2022年には大きく減少した。これには、半導体不足による製品供給の停滞、欧米での景気・消費後退による販売減などが影響した。同年8月には、米アマゾン・ドットコムによるアイロボット買収が発表された。