日本が行ったナチスよりも残酷な人体実験
偽の共和国として始まった満州国は、偽の王国に姿を変えた。日本は清国最後の皇帝を名目上の元首に指名し、うわべの正当性を与えた。
大規模な広報活動はどんな国も行うが、満州国も例外ではなかった。ただ、この広報活動は明らかにやりすぎだった。現実に起こっていることとは正反対で、非常に悪意のある冗談に思える。
ばら色の頬をした多文化の子どもたちが描かれたポスターが至るところに貼られた。満州国の「日常」を伝える本にはある家族の写真が載っていて、「満州国の知識階級の男性が妻と2人の子どもと一緒に自らポーズをとっている」という説明が添えられていた。
写真の説明文に「自ら」とあるのはまずい。演技であることがばれてしまう。将来、合法的に見える傀儡政権を作ろうとしている者たちにアドバイスするとすれば、こうした不用意な表現は慎むべきである。
陽気な外観の裏では、望ましくない少数民族が化学兵器で一掃されていた。
731部隊は「防疫給水部」という快活な名称のもとで、ナチスよりもひどい人体実験を行った。日本の新しくて過剰なナショナリズムは、この傀儡国家が否応なくロシア人との新たな衝突に巻き込まれる原因になった。
今回は日本にとってよい結果にならなかった。ソ連は広島に原爆が投下された2日後に満州国に侵攻した。



