カフェインは「1週間で耐性がつく」
これはカフェインにも応用ができると思います。
アメリカのある研究チームが行った実験には、カフェインの耐性について興味深い結果が挙げられています。実験では、健康な成人男性12人に1日3回400mgのカフェインを摂ってもらいました。すると酸素消費量が上がり、代謝機能が向上したそうです。
(M.H.Bonnet,D.L.Arand.(1992).Caffeine use as a model of acute and chronic insomnia.Sleep,15(6),526-536.)
と、ここまでは前段です。興味深いのは、実験を続ける中で「カフェインによる代謝機能の増加が小さくなった」ということです。カフェインの耐性がついたのですね、それも1週間で。
コーヒーを毎日飲み続ける実験です。「そんな量では耐性もつくだろうなあ」と思わないでもありませんが、それにしても「1週間で耐性がつく」とは見逃せないポイントでしょう。個人差はあっても、思うよりもすぐにカフェインの効果が発揮されなくなる可能性があります。耐性をつけないことは、摂取量の増加を防ぐ第一原則のようなもの。そこで「休肝日」です。カフェインと仕事が結びついている場合は、平日は毎日飲んでいるかもしれません。ならば、たとえば「水曜と、土曜はカフェインレスに変える」と決めてみる。カフェイン習慣を見直してみてください。
不必要におそれず、上手に使いこなす
本稿や第5回では、カフェインに関する少しこわい話を紹介してきました。ご自身を顧みて考えるところがあった方もいるのではないでしょうか。
でもこれは他のものでも同じです。使い方を間違えれば、どんなによいものでもリスクはありますよね。車だってルールを守らなければ事故につながります。けれど、ちゃんと使えばとても便利なものです。
カフェインも上手に使いこなせば、おそれることはありません。もしも間違いがあれば、直せばいいのですから。不用心に用いず、不必要におそれず。上手な付き合い方で、仕事も生活も豊かにさせていきましょう。


