「お茶×アルコール」は酔いが回りづらくなる

アルコールとカフェインの関係についても実は注意が必要です。

ある懇親会に参加したときのことです。「ジャスミンハイ、おかわり」と何杯も頼む方がいらっしゃいました。「最近これにハマっていてね」とニコニコしながら。焼酎をジャスミン茶で割ったジャスミンハイ。これ以外にもウーロンハイや緑茶割りなど、お茶とアルコールの組み合わせは、一定の市民権を得ているようです。

また、世界にはコーヒーにお酒を入れる文化もあります。コーヒーとアルコールを組み合わせたカクテルやコーヒーを原料に使ったコーヒーリキュールもあります。これらに含まれるカフェインについて意識している方は少ないのではないでしょうか?

ではカフェインとアルコールを同時に摂ると、どうなるのか?

この場合、カフェインによる覚醒効果によって、アルコールの酔いが回りづらくなります。先ほど紹介したエピソードのように、人によっては何杯もおかわりする方も出てきます。ですが、カフェインとアルコールを同時に摂ると、酔いづらくはなっても、それらが相殺されてなくなるわけではありません。微量でもカフェインを摂ることになりますし、アルコールはアルコールで体に吸収されていきます。すると気づかないうちにアルコールを摂りすぎてしまうリスクがあります。

 

「エナドリ割り」は注意が必要

黒いエナドリ缶を持つ手

写真=iStock.com/bauwimauwi
※写真はイメージです

他にも、お酒をエナジードリンクで割る飲み方には注意が必要です。2018年にはカナダ保健省が、飲みすぎることでアルコール依存症やアルコール関連の傷害や死亡事故につながる可能性もあるとして注意喚起しました。日本でも注意喚起され、近年では2024年に農林水産省がXの公式アカウントから注意を促しています。

お酒もカフェインも嗜好品。たしなむ程度がベストです。「カフェイン入りのお酒は1杯まで」と決めるなど、両方を一緒に摂りすぎないように意識しましょう。

お酒を飲む習慣について「休肝日を設けましょうね」という注意はよく聞くと思います。

厚生労働省は2024年に「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を発表しました。この中に「一週間のうち、飲酒をしない日を設ける(毎日飲み続けるといった継続しての飲酒を避ける)」という留意があります。飲酒の習慣はアルコールへの耐性を強めます。飲酒量が増えれば、依存や中毒にならないとも限りません。

公益社団法人アルコール健康医学協会では具体的に「週に2日は肝臓を休める」ことを勧めています。またポイントは週5日の飲酒の後に2日続けて休むのではなく、2~3日飲んだら1日休むということ。こまめな休肝日が体への負担を和らげ、依存症を防ぐことにつながります。