「おひとりさま」を癒やしてくれる猫
2月22日は“猫の日”だった。その日に合わせて、全国的に猫をモチーフにしたお菓子や雑貨品のイベントが行われた。それは、わが国での“猫ブーム”を象徴する出来事だ。
そもそも、なぜ猫ブームなのか。その背景には、いくつかの要因が見られる。まず、わが国の経済事情だ。1990年代以降、わが国の景気は停滞気味に推移した。それと同時に、高齢者や独身者など単身世帯が増えた。
景気低迷で所得が伸び悩む中、愛玩用の動物を飼う人は増えた。愛玩用の動物の中で、犬よりもコストのかからない猫を飼い、生活に潤いを求める傾向が顕著になった。
日本かりではなく、海外でも猫ブームは起きている。特に、中国では犬から猫へ、愛玩用の動物の主役はシフトしているようだ。中国は、日本の猫ブームを猛追中との指摘もあるという。お隣の韓国などでも猫ブームが起きているようだ。
飼い主には経済的余裕が求められる
猫ブームは、ある意味で社会や経済に変化を与える。愛玩用の動物には餌をやらなければならないし、時には着るものを用意しなければならない。それには、それなりの費用がかかる。
そこにビジネスチャンスを見て、ペット保険事業等に参入する金融機関は増えた。食品分野では、ペットフードに成長機会を見出す企業も多い。総じて、猫ブームをきっかけにペット市場の成長期待は高い。百貨店でも、ペット用品の売り上げは無視できないようだ。
ただ、ブームがいつまでも続くとは限らない。昨年、国内の猫飼育頭数は2024年実績を下回った。物価上昇などを理由に、猫の飼育をあきらめる人もいるようだ。いつまでも、猫ブームに頼ったビジネスの拡大は期待できないかもしれない。

