毎晩のビール、出かけるときはメイク

今までやりたいと思っていたことを始めてみるのもいいですし、健康や食事に気を配った生活を習慣にしてみるというのもいいでしょう。どんな生活が習慣化されていると自分が満足できるのか、考えてみることはよいことだと思います。

私は毎朝、一番に出勤して、誰よりも先にお店に立ちます。お店が終わるまでいて、最後に帰ること。一緒に働くスタッフやお客様を最初に迎え、最後も見送る自分でいることが習慣であり、望む姿です。

仕事以外の私の習慣はといえば、朝飲む酵素と、夜のご褒美ビールです。それから、出かけるときには、必ず眉毛をきちんと描いて、口紅を引き、頰紅を塗ることです。

ビールを注いだコップを手に持つ笑顔の高齢女性
写真=iStock.com/lucigerma
※写真はイメージです

以前は、毎月表参道の美容院に通ってパーマと毛染めをしてもらうことが習慣でしたが、今は足のリハビリもあるため、別の美容師さんに訪問してもらって、髪の毛を整えています。

健康の習慣と、仕事の習慣と、身だしなみの習慣。

これは私にとって、とっても大事な習慣ですが、何かが習慣化されると、行動することが億劫ではなくなるような気がします。

よい「あたりまえ」には悩みがない

習慣にしていることが多いほど、気力も筋力も保つことができますから、年齢を重ねれば重ねるほど、習慣と挑戦を増やしていくのは、長生きの秘訣のひとつといえるかもしれません。

習慣化されると「いやだなあ」「面倒だな」と思う暇なく、からだが勝手に動くようになります。

そうなると、不思議なことに、人生には「すきま」ができます。余裕が出るという言い方もできるでしょうか。そこにまた一つ、やりたいことをやる余力が生まれます。「型」が習慣となることで、生まれた余白に新しい風が吹き込みます。

私たちの「あたりまえ」には、くすりになるものと毒になるものがあると思います。

まず、くすりになるのは、「それがあたりまえだから、しっかりやらなくては」と思うときです。自分のやるべきことが明確で習慣化されていると、行動に対して疑問を抱くこともなく、いやな感情を持つこともありません。

つまり、よい「あたりまえ」には、余計な悩みが浮かばないのです。雑念なくそのことにまっすぐ向き合うことができる状態がよい「あたりまえ」です。

たとえば、戦争中は、「爆撃から生き延びる」が最優先。誰もがそうでしたから、これが「あたりまえ」。とにかく生き延びる。そこには悩みは生まれませんでした。