築古マンション購入時の5つのポイント

最後にもう一度、築古マンションを検討する際にチェックすべきことを整理してみよう。

【保存版】築古マンション購入時にチェックすべき5項目
①新耐震基準(1981年6月)以降に「建築確認」を受けた建物か?
②(①でない場合)Is値は「0.3」以上か?
③(②でない場合)耐震補強が構造的に可能か?
④修繕積立金の回収率はほぼ100%か?
⑤住民の高齢化率は?(意思決定が機能しているか?)

ちなみに筆者が現在販売中の旧耐震マンションのIs値について、それぞれの不動産会社に問い合わせたところ、回答があったのは10物件中わずか3物件だった。未回答のうち4物件は「耐震診断を実施していない」、残る3物件は「確認中(その後返答なし)」である。情報の非対称性は、いまも市場に存在している。

ただ配管の老朽化による水漏れ、住民の孤独死など、「築古マンション」のリスクは耐震性だけではない。Aさんの住んでいたマンションにもこうしたトラブルはあったという。配管などのインフラ設備については、専有部分の改修費用は所有者の自己負担になるため、これらのリスクも十分に加味したほうがいいだろう。

築古マンションの「地雷」は、古さではなかった。何も知らされないまま買わされる構造が最大の問題なのだ。私たちは「自分だけはババを引かない」と思いがちだが、“昭和の置土産”を「負の遺産」にしないためにも、数字のチェックはぬかりなくしておきたい。

【図表1】築古マンション購入時にチェックすべき5つのポイント
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