「カゼの自己責任化」が招く未来
現在日本ではこれらの商品は「指定第2類医薬品」という区分で、薬剤師の対面説明が必須でなくても買えてしまう位置づけです。
CMやパッケージのデザインだけで成分の詳細を知らずに購入してしまう消費者の存在を、メーカーは理解しているのでしょうか。
これを「自己責任」と言い放ってしまっていいものでしょうか。
国はセルフメディケーションを強力に推進しています。その理由は医療費の削減です。
たしかにカゼであれば医療機関にかかっても、早く治せるわけではないので、自宅安静とせざるを得ないこと、セルフケアの要点について医師としても引き続き患者さんに説明していくことは当然ではあります。
しかしセルフメディケーションを安全に推進したいというのであれば、この言葉が、消費者を安易な服薬に誘導し危険にもさらしかねない現状について、国はもっと危機感と責任感をもって対処すべきではないでしょうか。
「市販の総合感冒薬」の無意味さとリスクに気づく人が増え、高いお金を払ってまで買うという人が激減すれば、これらがドラッグストアの棚から消え、テレビCMで見かけなくなる日も、そう遠い未来ではないと思うのですが。

