3.dl-メチルエフェドリン塩酸塩
さらにこのジヒドロコデインと一緒に、気管支拡張用として「dl-メチルエフェドリン塩酸塩」がふくまれていることにも注意を要します。
これは交感神経を強力に刺激するため、血圧上昇、動悸(心拍数増加)を招きます。
高血圧や心臓疾患がある人にはきわめてリスクが高いのはもちろん、脳を興奮させ良質な睡眠を妨げたり、排尿障害や眼圧を上昇させたりするなどの有害事象を引き起こしかねません。
「効きそうなパッケージ」に潜む重大問題
理由その4)「副作用や危険性についての注意喚起を見逃すリスクがある」から
紙幅の都合上、すべての成分についての副作用や危険性をお伝えしきれませんでしたが、最後に、これらの有害事象を引き起こしかねない成分が市販の総合感冒薬にふくまれていることを、どれだけの人が知っているのか、ということに言及しておきたいと思います。
当然ながら製薬メーカーも、これらの成分の作用とともに、副作用、さらに使用してはいけない基礎疾患(前立腺肥大、高血圧症、心臓病、緑内障、甲状腺機能障害など)をもつ人への注意喚起を商品に添付してはいます。
しかし、その非常に重要な「注意書き」は、パッケージの裏や、買ってからでないと読めない小箱の中に折りたたまれた薄い紙に、それこそ蟻ん子のような小さな文字で、びっしりと書かれているのです。
老眼が進んだ方や、高熱で意識が朦朧としている人が、はたしてこれをじっくり読んで、持病と照らし合わせることができるでしょうか。
パッケージには「プレミアム」やら「即効」やら、といった「いかにも効きそうな」言葉は派手なフォントで踊る一方、もっとも重要な命にかかわる禁忌や副作用は、なぜ見にくくされているのでしょうか。

