高市氏は「女性天皇」を否定しないと明言

高市氏はかねて「女性天皇」を否定しないことを明言している(『文藝春秋』令和3年[2021年]1月号)。同氏が政治の師と仰いだ故・安倍晋三氏も、現実的な選択肢の1つとして「愛子天皇」の可能性も視野に入れていたことが、知られている(岩田明子氏『文藝春秋』令和4年[2022年]12月号)。

これまでの各種の世論調査では、およそ7割から9割という多数の国民が女性天皇に賛成している。皇室ご自身のお考えを代弁すべき代々の宮内庁長官も、現状への危機感と民意に沿った解決を望む姿勢を、たびたび示してきた。

高市首相の最大の責務

高市氏は「保守」であっても、時代錯誤な男尊女卑の観念にとらわれて思考停止に陥る、旧式の政治家ではあるまい。持ち前の勉強熱心さを発揮すれば、目の前の皇室の危機をもたらしている元凶が、今の皇室典範がかかえる構造的な欠陥、すなわち側室不在の一夫一婦制なのに皇位継承資格を「男系男子」だけに限定している“ミスマッチなルール”であることは、たやすく理解できるはずだ。

かつては11あった旧宮家が、今や次世代の男子がいるのは4家のみという状況に陥っているように、男系男子限定ルールを維持しているかぎり安定的な皇位継承を望めない事実にも、気づくだろう。皇室典範のミスマッチなルールが是正されれば、「直系」優先の原則(第2条)によって次の天皇は、国民から敬愛をあつめる敬宮殿下に決まる。

史上初の女性首相として、女性天皇への可能性を切り開くことこそ、高市氏に求められる最大の責務ではないだろうか。

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