伊達政宗が男性に送ったラブレター
あの「独眼竜」と呼ばれた伊達政宗にも男性の恋人がいた。相手の只野作十郎に宛てた書簡が仙台市博物館に残っている。こちらも浮気に関連する揉め事の手紙だ。
政宗は作十郎と恋愛関係にあったが、あるとき政宗は作十郎がほかの男と浮気をしたと疑い、酒の席でひどく罵った。これにショックを受けた作十郎は、自分の腕を脇差で傷つけ、身の潔白を誓う起請文に血判を押して政宗に送りつけてきたのである。
これに対する政宗の返信が現存している。意訳して紹介しよう。
どうしてもお前を諦めることができない
「すまん。酒の席でお前に何を言ったのか、まったく覚えていない。でも、どうしてもお前のことを諦めることができない。なぜ腕を傷つけて血判など押したのか。もし私がその場にいたら、抱きとめてもやめさせたものを。
お前の真摯な気持ちに対し、私も股や腕を傷つけなくてはならないと思っている。けれど私は孫を持つ身。そんなことをすれば、『いい年をして』と陰口を叩かれ、子や孫の恥になる。だからグッと我慢している。
私も部下が見ているところで起請文を書いて血判を押したので、どうかこれで赦してほしい」
戦国武将の衆道(男色。若衆道の略)は一般的だとは知ってはいても、孫を持つ政宗が、こういった手紙を男性の恋人に認めていたというのは興味深い。


