ほめ上手になるにはどうすればいいか。明治大学文学部教授の齋藤孝さんは「YouTubeやテレビはほめ言葉の宝庫。人が何かをほめている言葉を大量に浴びて学習すると、ほめる際の目のつけどころがわかってくる」という――。
※本稿は、齋藤 孝『ほめるは人のためならず』(辰巳出版)の一部を再編集したものです。
グルメ番組の食リポからほめ言葉を学ぶ
ほめ方にもいろいろありますが、語彙力がないと決まりきった言葉しか出てきません。
やばい。超うまい。超おいしい。スーパーおいしい。もちろん、これだけでも気持ちは伝わりますが、語彙力がないとグレードの違いでしか表現できなくなります。
語彙を増やし、語彙力を高めていく。そうすることで、ほめ言葉も増やすことができるようになります。
そのためにはテレビやラジオといったメディアだけでなく、YouTubeや公的に発信されているSNSは言葉遣いが上手な人がやっていることが多いので勉強になります。
そういう人たちの言葉をストックしていきましょう。
たとえば、料理番組です。古くはフジテレビ系で放送されていた『料理の鉄人』。もちろん視聴者には味はわかりません。しかし、番組の内容上、どうおいしいのかを伝える必要があります。「隠し味的に○○がそこはかとなく香っています」と香りについて述べ、さらに食感やそれぞれの食材がもたらす効果についてほめる言葉を出す必要があります。
それらの料理を表現する言葉を自分なりにアレンジして使うのもひとつの方法です。

