より豊かな感情生活を送るための訓練にもなる
「推し」を見つけることは、人生に新たな彩りと目的意識をもたらします。それは、単なる暇つぶしではありません。推しを応援する中で、私たちは新たなコミュニティと出合い、共感や連帯感を育むことができます。ライブやイベントに足を運び、グッズを集め、SNSで情報を共有する。これらの活動は、私たちを社会とつなぎ、孤立しがちな老後の生活に活気を与えてくれるでしょう。
また、推しを通じて、私たちは知的好奇心や創造性を刺激されます。その対象の歴史や背景を深く掘り下げたり、関連する作品や知識に触れたりする中で、新たな発見や学びが生まれます。私の場合は、ニューロティカの音楽からインスピレーションを得て、新たな創作活動へとつながりました。これは、いくつになっても「学び」を続け、「自分自身を進化させる」ことの喜びを教えてくれます。
ここで、「割り勘思考」を深める上で私が決定的に重要だと考える「こだわり」、そして「かわいいサイコパス」的思考法が、この「推し活」においてどのように活かされるかを考えてみましょう。私たちは、推しに対する熱い情熱を持ちながらも、それを客観的に、そして冷静に楽しむことができます。
例えば、推しに過度な期待を抱いたり、一喜一憂したりするのではなく、「このパフォーマンスはなぜ素晴らしいのか」「この活動の背景には何があるのか」といったことを、まるで研究対象であるかのように分析する視点を持つ。これによって感情に振り回されることなく、推しという存在をより深く理解し、多角的に楽しむことができると思います。
それは、健全な距離感を保ちながら、純粋な喜びを追求する「かわいいサイコパス」的な「割り勘のセンス」に通じるはずです。
また、推し活の中で生じる様々な感情―喜び、興奮、時には切なさ―これらを冷静に観察し、自己の感情の動きを客観視することも可能になります。これは、感情のコントロールを学び、より豊かな感情生活を送るための訓練にもなります。
同世代のあっちゃんは、パンクバンドのボーカルの顔としての他、八王子で70年以上続く老舗菓子店のオーナーでもあります。
先日もカミさんと八王子までお菓子を買いに出かけました。
バイきんぐ小峠さんをはじめお笑い芸人にも多大な影響を与えたカリスマは、健気に店主としての職務を全うしていましたっけ。
「嫌なことをやらない」という決断がくれるもの
まとめてみましょう。「嫌なことは頑としてやるな」という決断は、私たちに「時間」という最も貴重な贈り物を与えてくれるのです。そして、「推しを見つけてとことん行く」ことは、その時間を最大限に有効活用するための、最もエキサイティングな方法の一つです。
それは、単なる受動的な消費活動ではありません。推しを応援する中で、私たちは主体的に行動し、新たなスキルを身につけ、そして何よりも、「生きる喜び」を再発見することができるのです。
還暦を過ぎ、社会からの期待や責任が少しずつ軽くなる今だからこそ、私たちは自分自身の心の声に正直になり、本当に情熱を傾けられるものに出合うべきです。それは、かつて若き日に抱いた夢の続きかもしれませんし、まったく新しい扉を開くことかもしれません。いずれにせよ、「推し」という存在は、私たちに再び、日々に張り合いと興奮を与え、人生をより深く、より面白く生きるための羅針盤となるでしょう。
「何気ない一言 目に見えぬ温もりの中で」(ニューロティカ「涙腺グルグル!」)などなど、パンクロックの曲調の中にガツンと泣ける歌詞が織り込まれているニューロティカ、超絶おすすめします!



