そもそも「おこめ券」はどういうものか

そもそも、おこめ券とは何でしょうか。その名の通りコメはもちろん、店舗によっては他の物も購入できるクーポン券です。本来の1枚の値段は、440円に経費や利益の60円を乗せた500円。スーパー、米穀店、JA系店舗などで地域を選ばずどこでも使うことができ、既存のクーポン券なので比較的早く用意ができ、基本的には紙の券なので高齢者も使いやすいところが利点です。

じつは、おこめ券には、全米販(全国米穀販売事業共済協同組合)の「全国共通おこめ券」、JA全農(全国農業協同組合連合会)の「全国共通おこめギフト券」の2種類があります。基本的に使い方や価値はほぼ同じ。流通シェアは全米販が約80%、JA全農が約20%です。

おこめ券を配布すれば、国民のコメ購入にかかる負担を確実に軽減できます。さらにコメの購入に直接そして集中的に使われるわけですから、倉庫に眠っているコメの余剰在庫を市場に出まわらせ、米価や市場などに間接的に影響を与えられることは確かです。もちろん、現在すでに価格が硬直しているので、市場による自律調整が短期では機能しにくいことを考えると、価格への影響は限定的であると考えられます。それでも必要としているところへコメが届くという意味では一定の意義があるのではないでしょうか。