おにぎり2個のうち1個を別の食品に置き換えたい

②おにぎりとの食べ合わせ

たとえば、こんな食事に心当たりはないでしょうか。

お昼にコンビニでおにぎりを2個。小腹が空いたら、お茶漬けやふりかけご飯をササッと食べる。こうした「ほぼ炭水化物だけ」の食事は、アルデヒドの発生量を増やす典型例。血糖値が急激に上がりやすく、それが老化を早める原因になるのです。

コンビニのおにぎりを選ぶ人の手
写真=iStock.com/Hakase_
※写真はイメージです

とはいえ、「お昼は手軽に、安くすませたい」という気持ちもわかります。そんなときは、コンビニでおにぎりを2個買う代わりに、1個をサラダチキンに置き換えてみてください。「サラダチキン→おにぎり」の順番で食べるだけで、血糖値の急上昇を緩やかにし、アルデヒドの発生も抑えることができます。

私たちは、健康な20代の男女10名を被験者に、白ご飯を食べる前に何を摂取しておくと血糖値の上昇を抑えられるか、調査をしました。

モデル食品は、「サラダチキン(タンパク質)」「オリーブオイル(脂質)」「酢(酸)」「難消化性デキストリン(水溶性食物繊維)」「キャベツ(不溶性食物繊維)」。

結果として、サラダチキンが最も血糖値の上昇を抑えることができました。

ゆで卵、緑茶も一緒だとさらに良い

注目すべきは、55gよりも110gを食べた場合のほうが、血糖値の上昇の幅は抑えられたのです。サラダチキン110gは、コンビニで販売されている1パックに相当。「ダイエット中だから」と半分だけ食べるよりも、1パックすべて食べたほうが、若さを保つためにも、肥満予防にも得策だということです。

八木雅之『老けない食べ方の新常識』(三笠書房)
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もう一つ、この試験では驚く結果が得られました。難消化性デキストリンやキャベツを食前にとっても、血糖値変動曲線が白ご飯だけのときと変わらなかったのです。

コンビニおにぎりで手軽にお昼をすませる場合には、食前にキャベツではなく、サラダチキンを食べるほうが、アルデヒドスパーク防止には効果的だということです。さらにもう一歩進んで、ゆで卵を加えることで、脂質も補えます。加えて、緑茶も1本飲んでおくと、アルデヒドの害をさらに軽減できるでしょう。

コンビニご飯でも、工夫しだいで、手軽ながらもアンチエイジング仕様のランチは整えられるのです。

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