「いまの若者には夢がない」って本当?

「いまの時代は夢をもちにくい」。じつはこれ、わたしには疑問なのです。

「夢をもてない」とか「現実の壁が厚すぎる」と考える人が多いのはほんとうかもしれませんが、その一方で自分の夢を追いかけ、その実現を本気でめざしている人も少なくないからです。

たとえばかつて東大生の多くが卒業後めざしたのは官僚か教授でした。文系なら、旧大蔵省のような一流官庁に入ってキャリア組のエリート官僚をめざすか、大学に残って教授をめざすか、まさに「末は博士か大臣か」という、ある意味では非常に現実的で安定した地位をめざしたのです。