「これだけできた」の積み重ねが大事
では、4つのパターンをもう少し詳しく見ていきましょう。
パターン①の悩み事や心配事があるときとパターン②のテンションが下がった状態から抜け出す基本的な解決方法は、「できた感」を大事にしようということです。
少しでもいい、予定の3分の1でもいいから、つねに「これだけできた」という事実を積み重ねることです。とにかく「これだけはやれたぞ」という事実を毎日、積み重ねることです。
悩み事があったり、テンションが下がったりして、気持ちが重くなる。そして、やらなければならないことにもなかなか手につかなくなる。
でも、その状態がいつまでも続いたわけではありません。
少しずつ、やることをやるという積み重ねでリズムを取り戻し、「やれるかな」という小さな自信が生まれることで乗り越えてきました。
ですから、ぐずぐずしやすい人は、割り切って「ぐずぐずしてしまったときの目標設定」をしてください。スローでもリズムさえつかめば立ち直ります。
「しょうがない」というあきらめがもてない
パターン③の失望感をもつケース、これは案外、多いのです。
自分では「そうするのが当たり前」「こうなるはず」「わたしにできないはずはない」といった思い込みがあって、融通が利かない状態です。
けれども本人に「融通が利かない」という自覚はありません。「自分の予期したとおりものごとは進んで、当たり前じゃないか」と思っています。
「あんなに準備してぶつけた企画なのに、なぜボツにされるんだ」と思えば周囲に不満をもちます。
あるいは「もっと万全を尽くせばよかったのか」と思えば自分のプランに不満が生まれます。「しょうがない」というあきらめがなかなかもてないのです。
するとパターン④の体調不良、寝不足、疲労状態に陥りやすくなります。つねに目いっぱい頑張ってしまうので、本人も気がつかないうちに体力、気力を使い果たしてしまいます。
ちなみにこのパターン④は生活リズムの乱れやすい人にも起こります。眠いのについ夜更かししたり、疲れているのに遅くまでお酒を飲んだりするようなタイプです。朝の気分がスッキリしない人は、それだけ一日の感情コンディションが低下してくるのです。
