感情を乱しやすい人は「区切り」が下手!

4つのパターンに共通するのは、仕事や生活のリズムが乱れやすいということです。

ではどうすれば安定したリズムをつくることができるでしょうか。

ポンポンと仕事や作業が片づき、予定が消化できればリズムも生まれてきますが、いずれのパターンもそれができないから困ります。

けれども、区切りをつけることならできます。

「ここでおしまい」とか、「これだけやったら切り上げよう」「さあ、帰ろう(寝よう)」といった区切りです。始めるのはむずかしくても、終わらせることならできるはずです。

その区切りのつけ方が、じつは感情コンディションを崩しやすい人ほど下手なのです。

「軽く一杯」が「もう一軒」に

たとえばパターン①の人。悩みや不安につかまりやすく、気はせいても、仕事が手につきません。こういう人はスタートが悪いだけでなく切り上げができません。時間ばかりが過ぎていく気がして何も終わらないことが多いからです。

パターン②の意欲や集中力が低下している状態の人も同じです。ダラダラと終わりのない仕事ぶりになります。

パターン③のまじめな人や完全主義の人、これはもう納得するまで終わりにできませんから、自分で区切りをつけるのはものすごく苦手です。

居酒屋で日本酒を飲む男性
写真=iStock.com/kyonntra
※写真はイメージです

パターン④は、ついつい時間に流されてしまう人です。お酒でいえば「軽く一杯」が「もう一軒」になり、気がつけば終電とか、自宅でテレビやパソコンゲームに熱中して「もう12時過ぎか、じゃあキリよく1時まで」と自分から延長してしまうようなタイプです。だれでも多かれ少なかれ、そういう傾向はあるのでしょう。あなたにも、そういった区切りの下手なところ、心当たりはありませんか。