日本のメディアにはそもそも無理だった

「短期的な採算性は乏しいでしょうが、150億円はネットフリックスの事業規模を考えれば先行投資として割り切れる金額です。むしろ配信事業者間の競争が激化するなか、差別化を図る意味合いのほうが大きい。今回の試みでどんな成果が得られるかを見極め、その結果を踏まえて次の一手を打つ――そうした構えだと思います」と砂川教授は展望する。

かたや国内のメディア業界にとっては、本件はどのような意味を持つのだろうか。

WBC1次ラウンド東京プールの主管を担ってきた読売新聞社は、MLBとネットフリックスが頭越しに契約を結んだことで、文字通り“メンツをつぶされた”格好だ。その読売をはじめとする国内のメディア業界は、WBC放映権の“海外流出”を食い止められなかったのか。砂川教授は明瞭に言った。