「いい人」を見抜くにはどうしたらいいのか。銀座の高級クラブ「クラブ由美」のオーナー・伊藤由美さんは「人の内面は、日常のちょっとした態度や立ち居振る舞いに現れる。例えば友人関係、食事をする姿をみれば人柄や育ちが見えてくる。『心の余裕』は別の方法で確かめることができる」という――。

※本稿は、伊藤由美『選んではいけない男、選んではいけない女 銀座のママの実践的「恋愛・結婚論」』(ワニブックスPLUS新書)の一部を再編集したものです。

走行中の車のハンドルを握るドライバー
写真=iStock.com/Tony Studio
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友人は「その人を映し出す鏡」

人の内面は、日常のちょっとした態度や立ち居振る舞いに現れます。

いくら言葉で取り繕っても、人前では隠していても、ふとしたときに本当の姿、本質、本性がにじみ出てくるものなんですね。とくに長い人生を共にすることになるパートナーを選ぶときは、後々「え、こんな人だったっけ?」とならないように、交際している間にお相手の「本当の姿」を知っておきたいもの。

ここでは私の経験も含めて、お相手の「本当の姿=本性」が見えてくるポイントをいくつか挙げてみましょう。

ひとつめのポイントは、「友人を見れば、その人がわかる」ということ。この方は信頼できる人なのかしら―。出会った方の“人となり”を見極めるポイントのひとつとして、私は「その方の友人はどんな人か」「どんな人と付き合っているか」も重要視しています。なぜなら、友人は「その人を映し出す鏡」だと思うからです。「類は友を呼ぶ」と言われるように、人は無意識のうちに「自分と同じタイプ」「自分とつり合うタイプ」と付き合おうとするもの。同じような性格や考え方、価値観やライフスタイルを持っている者同士が集まって仲良くなる傾向があるのですね。

ですから、結婚を考えているお相手のことをより深く知りたければ、まだ見ていない普段の素顔を知りたければ、友人関係に着目するのもひとつの手です。