店舗の陳列台に並ぶ多種多様な加工食品。そのほとんどに添加物が使われているが、果たして食べていい物、食べてはいけない物は何?
食べてはいけないワースト添加物10

800品目以上の添加物が食品に

厚生労働省(現在は消費者庁に移管)が使用を認めている「食品添加物」は、大きく2種類に分けられます。

ひとつは化学的に合成して作られた合成添加物がほとんどを占める「指定添加物」、もうひとつは自然由来の添加物である「既存添加物」です。どちらも動物実験などの結果、安全性が確認されたもので、現在、指定添加物476品目、既存添加物357品目、あわせて800品目以上の添加物が、食品に使うことを許可されています。

ちなみに日本で添加物を使っていい食品は、基本的に加工食品だけ。生鮮食品には添加されません。ただしその生鮮食品のなかでも、グレープフルーツ、レモン、オレンジなどは例外です。アメリカ政府は、これらの果実を日本に輸出するために防カビ剤の使用許可を日本政府に要求してきました。長い船便でカビや腐敗を防ぐために必要だったからです。そして1977年にその使用が認められたのです。

スーパーやコンビニなどには、飲み物、お菓子、お弁当、総菜などからサプリメントまで、加工食品があふれています。その保存性を高めたり品質を維持するなどのために、添加物を使った食品を口にすることも必然的に多くなります。つまりこうした加工食品を避けて、添加物を一切摂らない食生活を目指しても、それは今の時代、不可能に近いのです。

とはいえそもそも添加物と呼ばれるものはすべて、安全性に疑いがあるかというと、そうではありません。なかには、量などを守れば食べてもいい添加物があります。その一方、発がん性の疑いがあったり、臓器や免疫の機能を低下させたり、アレルギー症状を引き起こしたりする可能性がある食べてはいけない添加物が存在しているのも事実です。やみくもに、添加物すべてを避けるのではなく、「食べてもいい添加物」と「食べてはいけない添加物」、それぞれの知識を持って区別することが重要になります。

合成甘味料の摂取で認知症や脳卒中に⁉

食べてはいけない添加物を見分けるときにポイントになるのは、化学的に合成された「合成添加物」に分類されるかどうかです。なかでも注意したいのが、そもそも自然界にまったく存在しない人工的な合成添加物です。というのも人間の体内では自然界にあるものはある程度処理をしやすいのですが、もともと自然界になかった合成化学物質はなかなか処理ができずに体内をぐるぐる回って、細胞や遺伝子に悪影響を与えてしまうことがあるからです。

例えば合成着色料や合成甘味料が、これにあたります。ダイエット飲料や食品で砂糖の代わりによく使われている、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムK(カリウム)の合成甘味料3品目は、食べてはいけない添加物に数えられます。

この3つの合成甘味料は、ノンアルコールビールなどの飲料、パンや梅干しなど、非常に多くの食品に使われている添加物ですが、疫学調査の結果、認知症や脳卒中になるリスクが高まったり、発がん性の疑いがあるほか、リンパ球を減らして免疫力を低下させる、肝臓障害のときに増えるGPTが増加するといったデータが、世界の研究機関・研究者から発表されています。

加工肉を食べ続けると大腸がんリスクが18%増

ほかに注意したいのが、ハム・ベーコン・ソーセージなどの加工肉や明太子・タラコの発色剤として使われる亜硝酸Na(ナトリウム)です。肉が黒ずむのを防いだり、魚卵が変色するのを防ぐ添加物なのですが、肉や魚卵に含まれるアミンという物質と反応して、ニトロソアミン類という強い発がん性を持った物質に変化することがわかっています。

動物に、亜硝酸塩(亜硝酸Naは亜硝酸塩の一種)とアミンを投与した実験では、胃の中でニトロソアミン類が作られて、がんができることが確認されています(谷村顕雄著『食品添加物の実際知識第3版』)。さらにニトロソアミン類は小腸を通って大腸に向かい、ここで一定期間留まることで細胞に影響して、遺伝子を変異させて大腸がんになりやすくなると考えられています。