たとえば、赤色で書かれた「激安キャンペーン!」の広告を見ると、ワクワクして衝動買いしたくなることもあれば、踏切に青いライトを置けば、気分が落ち着いて事故が減るといったデータもあります。色には人に与える印象をコントロールする力があるのです。そんな色のパワーを使って、運を上げることはできないでしょうか? 早速学んでいきましょう。

明るい色を身に付けたら、周りから褒められた!

自分の運を良くしようと決意をした私が、それまで着ていた服を全取っ替えしたエピソードは、第4話でお話しした通りです。実はその際、もう一つ変えたものがありました。それが服の色です。

左遷されてうつ病になったとき、無意識に黒ばかり着ていました。当時の私の気分はまさに漆黒の闇のなか。暗い顔をして黒の服を着て黙りこくっているのですから、家族すら遠巻きにするほどで、誰も話しかけてはくれません。

(構成=金原みはる イラストレーション=髙栁浩太郎 撮影=大崎えりや)